その節は、ありがとうございました!
2015年05月26日
今から38年前、当たり前の話ですが、私にも新人アナウンサーの時がありました。
その年は、テレビ朝日の歴史上、こんなに沢山のアナウンサーを一度に採用したことがなかった年でした。
なんと!男女合わせて9人のアナウンサーが採用されたのです。
大学を卒業したばかりの、社会というものをまったく分かっていない9人の若者たち!
今から思えば、完全に学生気分が抜けないまま入社したのです。
しかも、当時のアナウンス部にとって、9人という人数は一大勢力?
いくら叱られても、3分後にはまったく反省することなく、また私語を交わす始末。
そんなどうしようもない9人の面倒を見て頂いたのが、
当時のテレビ朝日のスター、棟方宏一アナウンサーでした。
新人研修の幹事として、それはそれは良くして頂きました。
我々に対して、腹が立つことは毎日あったと確信しています。
しかし、決して声を荒げることなく、優しく諭すように指導して頂きました。
その棟方先生と久しぶりに、喜寿のお祝いも兼ねて、先週末久しぶりにお会いすることが出来たのです。

棟方先生は当時とまったくお変わりなく、ダンディで優しく
我々はと言えば、こちらも昔と同じ、相変わらず騒がしく、
懐かしい研修当時の話で楽しい時間を過ごさせて頂きました。
しかし感激したのは、1977年の新人研修が終了した時に、
棟方さんに送った我々の寄せ書きを、まだお持ちくださっていたこと!
それを見せて頂いた時には、38年間を一気にタイムスリップして、感激してしまいました。
改めて言わせて頂きます。
棟方先生!いつまでもお元気で・・・!
その年は、テレビ朝日の歴史上、こんなに沢山のアナウンサーを一度に採用したことがなかった年でした。
なんと!男女合わせて9人のアナウンサーが採用されたのです。
大学を卒業したばかりの、社会というものをまったく分かっていない9人の若者たち!
今から思えば、完全に学生気分が抜けないまま入社したのです。
しかも、当時のアナウンス部にとって、9人という人数は一大勢力?
いくら叱られても、3分後にはまったく反省することなく、また私語を交わす始末。
そんなどうしようもない9人の面倒を見て頂いたのが、
当時のテレビ朝日のスター、棟方宏一アナウンサーでした。
新人研修の幹事として、それはそれは良くして頂きました。
我々に対して、腹が立つことは毎日あったと確信しています。
しかし、決して声を荒げることなく、優しく諭すように指導して頂きました。
その棟方先生と久しぶりに、喜寿のお祝いも兼ねて、先週末久しぶりにお会いすることが出来たのです。

棟方先生は当時とまったくお変わりなく、ダンディで優しく
我々はと言えば、こちらも昔と同じ、相変わらず騒がしく、
懐かしい研修当時の話で楽しい時間を過ごさせて頂きました。
しかし感激したのは、1977年の新人研修が終了した時に、
棟方さんに送った我々の寄せ書きを、まだお持ちくださっていたこと!
それを見せて頂いた時には、38年間を一気にタイムスリップして、感激してしまいました。
改めて言わせて頂きます。
棟方先生!いつまでもお元気で・・・!
表現の自由とは・・Part 2!
2015年05月07日
前回は、自民党が、NHKとテレビ朝日の幹部を党の情報通信戦略調査会に呼び、意見を聴取したニュースについて
各紙の社説を紹介しましたが、
今回は、4月1日の参議院予算委員会での社民党・福島瑞穂氏の発言について、
自民党が発言の修正を求めたというニュースを、全国紙の社説、コラム、地方紙等の社説を見比べてみました。
まずは、日経新聞(4・23)「春秋」

まさに、今回の不可解な”修正”を見事に衝いたコラムでした。
そして、社説は・・
朝日新聞(4・21) 言論の府で 異論への異常な圧力
毎日新聞(4・22) 自民の修正要求 おごりがここまで来た
そして、地方紙、ブロック紙も
神戸新聞(4・22) 自民の修正要求 異論封じる空気は危うい
信濃毎日新聞(4・23) 戦争法案発言 修正求める自民の慢心
北海道新聞(4・24) 自民の国会運営 言論の抑圧は許されぬ
西日本新聞(4・25) 自民の修正要求 自由な議論を抑圧するな
神戸新聞、北海道新聞、西日本新聞は、テレビ局幹部の意見聴取にも絡めて書いていましたが、
ここまで、全国紙や地方紙が、連日にわたり社説で論陣を張ったのは、
やはり、ジャーナリズムの危機をそこに感じたのではないでしょうか?
また、信濃毎日新聞は、1940年2月の「反軍演説」を例に挙げて、
自由な議論が封じられる怖さを書いていましたが、
この「反軍演説」については、同じ日、民主党の長妻代表代行が会見でも
朝日新聞4面(4・24) 戦争法案発言「修正要求 許さない」
長妻氏、戦中の「反軍演説」削除引き合いに
こうした、全国紙、地方紙あげての世論や、野党からの批判もあってか
朝日新聞4面(4・25) 野党の批判「真摯に受け止めること大事」
朝日新聞3面(4・29) 「戦争法案」発言 修正せず
議事録公開へ 自民、収束図る
記事によれば、自民の参院幹部が「『自民1強』のおごりと受け取られるようなことがあってはならない」と
早期の収拾を指示したとありました。
しかし、各紙の社説は、
毎日新聞が、おごりがここまで来た と見出しに掲げ、
巨大与党のおごりが見える(北海道新聞)
今回修正を求めた姿勢に、1強体制のおごりが見える(信濃毎日新聞)
「自民1強」と呼ばれる政治状況に便乗した強硬姿勢だとすれば「おごり」そのものである(西日本新聞)
まさしく、「おごり」と、受け取っていたのです。
しかし、この「戦争法案」と言う言葉、周辺事態法案等々の審議の時に、野党議員が何度も発していて
過去の議事録にも何度も残っている言葉なんですが・・
やっぱり・・なぜ今・・ですよね?
各紙の社説を紹介しましたが、
今回は、4月1日の参議院予算委員会での社民党・福島瑞穂氏の発言について、
自民党が発言の修正を求めたというニュースを、全国紙の社説、コラム、地方紙等の社説を見比べてみました。
まずは、日経新聞(4・23)「春秋」

まさに、今回の不可解な”修正”を見事に衝いたコラムでした。
そして、社説は・・
朝日新聞(4・21) 言論の府で 異論への異常な圧力
毎日新聞(4・22) 自民の修正要求 おごりがここまで来た
そして、地方紙、ブロック紙も
神戸新聞(4・22) 自民の修正要求 異論封じる空気は危うい
信濃毎日新聞(4・23) 戦争法案発言 修正求める自民の慢心
北海道新聞(4・24) 自民の国会運営 言論の抑圧は許されぬ
西日本新聞(4・25) 自民の修正要求 自由な議論を抑圧するな
神戸新聞、北海道新聞、西日本新聞は、テレビ局幹部の意見聴取にも絡めて書いていましたが、
ここまで、全国紙や地方紙が、連日にわたり社説で論陣を張ったのは、
やはり、ジャーナリズムの危機をそこに感じたのではないでしょうか?
また、信濃毎日新聞は、1940年2月の「反軍演説」を例に挙げて、
自由な議論が封じられる怖さを書いていましたが、
この「反軍演説」については、同じ日、民主党の長妻代表代行が会見でも
朝日新聞4面(4・24) 戦争法案発言「修正要求 許さない」
長妻氏、戦中の「反軍演説」削除引き合いに
こうした、全国紙、地方紙あげての世論や、野党からの批判もあってか
朝日新聞4面(4・25) 野党の批判「真摯に受け止めること大事」
朝日新聞3面(4・29) 「戦争法案」発言 修正せず
議事録公開へ 自民、収束図る
記事によれば、自民の参院幹部が「『自民1強』のおごりと受け取られるようなことがあってはならない」と
早期の収拾を指示したとありました。
しかし、各紙の社説は、
毎日新聞が、おごりがここまで来た と見出しに掲げ、
巨大与党のおごりが見える(北海道新聞)
今回修正を求めた姿勢に、1強体制のおごりが見える(信濃毎日新聞)
「自民1強」と呼ばれる政治状況に便乗した強硬姿勢だとすれば「おごり」そのものである(西日本新聞)
まさしく、「おごり」と、受け取っていたのです。
しかし、この「戦争法案」と言う言葉、周辺事態法案等々の審議の時に、野党議員が何度も発していて
過去の議事録にも何度も残っている言葉なんですが・・
やっぱり・・なぜ今・・ですよね?
表現の自由とは・・?
2015年05月01日
先日、新聞ライブラリー(横浜)に行って、久しぶりに「やじうま精神」が刺激されたのか・・
先月、マスメディアを賑わせた二つのニュースを新聞を比較して取り上げたくなりました。
一つは、自民党がNHKとテレビ朝日の幹部を党の情報通信戦略調査会に呼び、意見を聴取したニュース。
もう一つは、4月1日の参議院予算委員会での社民党・福島瑞穂氏の発言について、
自民党が発言の修正を求めたというニュース。
後者は後日取り上げるとして、今回は、テレビ局聴取のニュースです。
いつものように、「やじうま」らしく各紙の社説を読み比べてみたのですが、正直、若干の驚きと・・安心を感じました。
と言うのも、首相(総理)動静でよく名前が出てくるマスメディアの幹部の方々、
安倍首相と会食や会談をよくされてる方々の、系列の新聞の社説は、他紙とは違っているだろうと思ったのです。
ところが・・・
朝日新聞(4・17) 自民党と放送 「介入」は許されない
毎日新聞(4・17) テレビ局聴取 政権党は介入を控えよ
読売新聞(4・18) テレビ幹部聴取 与党として適切な振る舞いか
産経新聞(4・18) 自民党とテレビ 番組介入は抑制的であれ
東京新聞(4・16) 権力と放送法 統治の具と成す不見識
日経新聞(4・19) 首かしげる番組内容の聴取
朝日新聞(4・21) 放送法 権力者の道具ではない
結果は、各紙とも温度差はあるものの、今回の自民党のテレビ局幹部の聴取には
まさに疑問や批判の意見で揃ったのです。
党内からも否定的な声があった今回の聴取、自民党はこのメディアの意見をどう受け止めているのでしょうか?
テレビ朝日に在職していたら、なかなか取り上げにくい今回のニュース。
せっかくフリーになったのですから、あえて「やじうま」してみました。
なお、次回は、地方紙、ブロック紙の社説もご紹介させて頂くつもりです。
先月、マスメディアを賑わせた二つのニュースを新聞を比較して取り上げたくなりました。
一つは、自民党がNHKとテレビ朝日の幹部を党の情報通信戦略調査会に呼び、意見を聴取したニュース。
もう一つは、4月1日の参議院予算委員会での社民党・福島瑞穂氏の発言について、
自民党が発言の修正を求めたというニュース。
後者は後日取り上げるとして、今回は、テレビ局聴取のニュースです。
いつものように、「やじうま」らしく各紙の社説を読み比べてみたのですが、正直、若干の驚きと・・安心を感じました。
と言うのも、首相(総理)動静でよく名前が出てくるマスメディアの幹部の方々、
安倍首相と会食や会談をよくされてる方々の、系列の新聞の社説は、他紙とは違っているだろうと思ったのです。
ところが・・・
朝日新聞(4・17) 自民党と放送 「介入」は許されない
毎日新聞(4・17) テレビ局聴取 政権党は介入を控えよ
読売新聞(4・18) テレビ幹部聴取 与党として適切な振る舞いか
産経新聞(4・18) 自民党とテレビ 番組介入は抑制的であれ
東京新聞(4・16) 権力と放送法 統治の具と成す不見識
日経新聞(4・19) 首かしげる番組内容の聴取
朝日新聞(4・21) 放送法 権力者の道具ではない
結果は、各紙とも温度差はあるものの、今回の自民党のテレビ局幹部の聴取には
まさに疑問や批判の意見で揃ったのです。
党内からも否定的な声があった今回の聴取、自民党はこのメディアの意見をどう受け止めているのでしょうか?
テレビ朝日に在職していたら、なかなか取り上げにくい今回のニュース。
せっかくフリーになったのですから、あえて「やじうま」してみました。
なお、次回は、地方紙、ブロック紙の社説もご紹介させて頂くつもりです。
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